フレームペイント
このページではフレームペイントについて書きたいと思います。
フレームペイントに一番最適な塗料は何でしょうか。
ペイントの最初のページで紹介した通り、様々な種類の塗料があり、用途も様々です。
フレームに求められるものとして何があるでしょうか。
・塗装の美しさ
・飛び石などによる耐傷性
・ボルトの締め付けなどで割れにくい強度(密着性)
・エンジンオイルやガソリンなどの耐油性、耐溶剤性
・塗装の美しさ
フレームはタンクの塗装と同様に、目立ちます。
質感がざらついていたり、ムラがあっては台無しです。
・飛び石などによる耐傷性
缶スプレーでフレームを塗ったとしましょう。
器用な人が塗れば最初は綺麗に見えるでしょう。
しかし飛び石などですぐに傷が付きます。
厚く塗れば傷が付きにくいと考えがちですがそうではありません。
飛び石が当たることで塗装にクラックが入り、密着性の悪い塗料だとすぐに剥がれてしまします。
・ボルトの締め付けなどで割れにくい強度(密着性)
フレームを塗った後、部品を取り付けて完成となりますが、これから先メンテナンスの度、部品を脱着することになります。
ナットを締めるたびに割れるような塗料ではフレームを塗ることはできないでしょう。
・エンジンオイルやガソリンなどの耐油性、耐溶剤性
SRの場合、フレームの中にエンジンオイルが入っています。
フレームに全く付着せずに乗り続けることは難しいです。
またコックやキャブレターのトラブルでガソリンが漏れ、フレームに付着する場合もあります。
フレームの塗装には耐油性や、耐溶剤性が求められます。
これらから考えることができる最適な塗料とは何でしょうか。
当店では総合的に判断して最適な塗料は「パウダーコート」だと考えています。
耐溶剤性以外に関しては、ほぼ大丈夫でしょう。
耐溶剤性に関してはパウダーコートしたフレームにガソリンが長時間付着した場合、艶がなくなってきます。
最終的には塗装が柔らかくなり浮いた状態になりますが、ほとんどの場合はそうなる前に揮発します。
艶がなくなった場合は磨くと元通りになりますので、分厚い塗膜を持つパウダーコートでしたらまず大丈夫です。
完璧な状態を目指す方は最適な方法として、ガソリンが付着しやすい部分だけ「セラコートクリヤ」を塗る方法があります。
セラコートは非常に薄い塗膜ですが、耐溶剤性に優れています。
ガソリンが付着しても艶がなくなったりすることはありません。
パウダーコートとセラコートを合わせることで弱点を補うことが可能になります。
このように様々な塗料を合わせることにより、長く使用できるフレームが完成します。
塗る前に、不要なステーのカットや、ストッパー再生の溶接加工、ループフレームの加工などもできますのでご相談ください。