SR500 エンジンOH

 

今回はSR500のエンジンOHです。

1978年から長い年月を走ってきたエンジンです。

しっかりとOHしてまだまだ頑張って頂きたいと思います。

 

 

 

 

 

部品は分けてチェックします。

SRは見た目は変わりませんが部品は少しずつ変わっています。

いい意味で材質が変わったもの、コストカットされたもの、様々な部品があります。

そこであらゆる年式のいいところを使用した「ハイブリッドOH」でエンジンを組み立てます。

 

 

 

 

 

初期型の面白いところは例えばこのクランクケース。

番号の打ち替えがしてあり、消すのも適当。

今では考えにくいですが間違いなくオリジナルです。

これも年式によって様々な字体があり毎回必ずチェックします。

 

 

お決まりの作業ですが、ボルト穴の清掃。

正確なトルク管理には欠かせません。

 

 

ミッションのチェックはギヤも大切ですがシャフトも大切です。

摩耗や傷などをチェックします。

 

一部摩耗がありましたので交換します。

 

 

 

ケースにベアリングを圧入し、組み立てます。

 

 

綺麗な新品のピストン。

 

 

 

ターカロイ鋳鉄でスリーブの製作。

ボーリング後、超音波洗浄します。

 

 

 

 

 

 

 

ヘッドはシートカットや研磨を行います。

 

 

 

 

コッターは新品。

バルブを組みヘッドをエンジンに組み付けます。

 

 

今回、カムシャフトに虫食いがあったので新品に交換します。

ロッカーアームも交換しました。

 

 

 

新品のキックインジケーターが眩しいです。

馴染むまでしばらく時間がかかりそうです。

 

 

オイルポンプは新品です。

シールを圧入し組み立てます。

クラッチを組んでいよいよ最後です。

 

 

 

 

 

始動の前にストレーナーを外して交換します。

 

 

 

見た目は当時そのままに、中はリフレッシュされて蘇りました。

預かった時には圧縮もなく不動でしたがこれでまた長く乗ることができると思います。

それでは慣らし頑張ってください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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