SRのつくりかた vol.4

「SRのつくりかた」と題したこの企画。

カスタムオーダーとしてSRの製作をしておりますが一体どのように製作しているのか一例を紹介したいと思います。

 

 

今回はブレーキ編です。

ベースとなる車両に初期型のブレーキが装着されておりましたのでOHをして使用したいと思います。

 

 

 

初期型のキャリパーとローター。

 

 

 

 

まず分解。

固着ありです。

 

 

 

錆よりも気になるのはこの矢印の部分。

キャリパーセンターを出すために削られています。

グラインダーで削ってもセンターを出すことはできません。

 

 

 

フライスで面を出します。

2つのボルト穴を揃えるのに結局1.5mm位削りました。

これでは後にセンターは出せません。シムで調整しようと思います。

 

 

 

 

 

ようやくブラストです。

錆を含め、古い塗料を剥がさないと本当のレストアとは言えません。

剥離剤は塗料は剥がせるのですが錆は取れません。

 

 

 

 

塗料は耐フルード性に優れたセラコートを使用します。

 

 

 

ピストンは表面はバフ研磨、裏はセラコートで錆びないように処理しました。

 

 

新しいシールキットを使用して組み立てます。

手でピストンがスッと入ります。

 

 

 

完成です。

ローターも綺麗になりました。