SR500 80s SPカスタム
SR500のカスタムを紹介します。
初期型キャストホイールを使用しフロント19インチ、リア18インチ。
タイヤはビンテージパターンのMT53タイプ。
フェンダーのクリアランスがギリギリですが歪みにくい頑丈なキャストホイールとそこそこ精度のあるタイヤのおかげで干渉はありません。
ディスクブレーキは初期型右キャリパーを使用しホール付きの初期型用ディスクローターを取り付けしました。
純正のフロントフェンダーに手曲げのバーを取り付けました。
肉厚のステンレスパイプに砂を入れて手曲げです。
あえて磨かずソリッドのままステンレスの鈍い輝きと溶接焼けを楽しむことにしました。
アフターシールドの時間とアルゴンの量を調節し色を付けてみましたが・・・難しいです。
手曲げ特有の緩やかな曲がり具合とフォークのアウターチューブに直接マウントしているところが気に入っています。
初期型キャリパーを選んだ理由がこれで、1ポットのキャリパーでなければ干渉してバーが綺麗に取り付けられないからです。
エンジンはチューニングなしのストックをフルOHしました。
オイル上がり下がりのない綺麗な燃焼室、芯出しされてスムーズに回るクランク。
クランクのウエイトや圧縮などは変えずに組み立てましたので本来の500の良さが楽しめます。
腰上、クランクケースはセラコートでブラック。
クランクケースカバーと腰上の一部カバー類はアルミ地にクリヤコーティングで仕上げました。
キャブレターはFCR。
インジェクションの登場でキャブレター自体に時代を感じつつあることと、キャブレターの中でもMJNの登場でこのFCRが少し古くカッコよく見えたので取り付けました。
ペイントは83モデルのデザインで塗りました。
ややグリーンの強いブルーで、4色を混ぜて調色しました。
当時のナロータンク、YAMAHAのエンブレムを使用してあります。
ラインは少し掠れさせて遊んでみました。
再現性のないところが最大のメリットでありデメリットでもあります。
シーシーバー、リアキャリアもステンレス手曲げで製作してみました。
これも結構熱を入れたんですけど思うように曲がらなくて苦労しました。
シートは当店のオリジナル。
ビンテージスタイルからノーマル、スクランブラーなどに合うようにシルエットは細く、厚みのあるシートです。
メーターはパラレルにマウント、当然ヘッドライトに干渉しますので全体的に下げてあります。
一見ノーマルなヘッドライトステーをステンレスで製作、位置を変更しています。
ヘッドライトケース、メーターケースはパウダーコートでブラックに仕上げました。
クランプ幅の狭いハンドルはステンレス製。
ポストはアルミ地のまま、トップブリッジはパウダーコートでブラックに。
スイッチ類はノーマルです。
配線を全てハンドル内に通すことによりスッキリさせました。
メインハーネスを一から製作、それに伴ってスイッチを使いやすいように改造してあります。
例えばキルスイッチはヘッドライトのON OFFスイッチに、OFF時はテールポジションも同時に消灯します。
リアサスペンションはコニーです。
SRを古臭くカッコよく。旧車でもあるSRの良さを感じることができるカスタムを紹介しました。