スプロケットと減速比

ＳＲのスプロケット交換、チェーン交換で５２０サイズに変更される方も多いと思います（純正は４２８サイズ）

 

そこでよく聞かれるのが

【ギヤ比変えたら速くなるって聞いたんですが】

 

 

ＳＲに乗っている方は知識が豊富で

私が【へぇ、そんなことまで・・】と思うことも多いです

 

知っている方も多いと思いますが減速比のお話です

 

まず普段何気に見ているタコメーター

３０００ｒｐｍとか５０００ｒｐｍとか

これはクランクシャフト毎分の回転数です

 

簡単な話クランクシャフトにタイヤを装着するとタイヤが回ります

ところが毎分３０００回転もタイヤが回ってもトルクが無いため進みません

そのトルクを増大させるために行っているのが減速です

 

 

例えば毎分３０００回転のクランクシャフトにギヤを付け、その歯数が５０だとします

そのギヤに１００の歯数のギヤを連結させます

５０の歯数のギヤは１回転しても１００の歯数のギヤは１/２回転しかしません

 

回転数は半分になります

しかしトルクは逆に倍になります

 

そのようにタイヤまで減速とトルクの増大を行っています

 

 

その減速の最後となるのがスプロケットです（皆さん二次減速とかファイナルとか言ってますね、それです）

具体的にはどうなるのか

 

 

 

表を作ってみました

（一次減速比　2.566 　４速　0.916 　５速　0.777で計算）

スプロケ歯数(Ｆ Ｒ)	４速４０００rpm(km/h)	５速４０００rpm(km/h)
純正	72km/h	85km/h
15 44	73km/h	86km/h
15 43	74km/h	88km/h
15 42	76km/h	90km/h
16 44	78km/h	91km/h
16 43	79km/h	94km/h
16 42	81km/h	96km/h
17 44	82km/h	97km/h
17 43	84km/h	99km/h
17 42	86km/h	102km/h

スプロケットは５２０サイズ

 

４０００ｒｐｍ時の速度を書いています

 

タイヤのサイズでも変わりますので今回はＴＴ１００ＧＰ（４．００?１８）で計算しました

 

各摩擦抵抗、走行抵抗は無視してあります

大体こんなものかーと思ってください

 

 

先ほど申し上げました通り、速度は増しますがその分トルクは減少します

ツーリング重視なのか街乗り重視なのか、など色々な条件を考え選んでください

 

わからんー・・という方は交換の際、相談してください

最適な歯数をお選びいたします