カムシャフトの点検とバルブタイミング
SR400のハイカムの点検とバルブタイミングの測定です
ハイカムやオーバーサイズのピストンなど何やら楽しそうなパーツがたくさんあります
これらは車種別にボルトオンで製作されていますが全て同じではありません
同じ部品なのにパワーが違う・・・なんてことあるんですね
これらは組手が調整しないといけない部分です
簡単に言うとカムシャフトはバルブの開閉タイミングを決めていますが同じメーカーの同じカムシャフトでも微妙にタイミングが違うのです
それを最適に調整するのがバルブタイミングの調整です
細かいですがガスケットの厚みでもタイミングは変化します
いくら頑張っても消えないノッキングの原因がここに隠されていた・・・なんてことあるかもしれませんよ
リフト計測の時に使用するマイクロメーターはロングストロークがお勧めです
私は右の20mmを使用しています
最大リフトが8mmや9mmでも10mmマイクロじゃなく20mmがお勧めです
これは実際に作業すると何故かすぐにわかると思います
今回計測しているのはヨシムラST-1M
簡易測定ではなく正確測定法で3回
INは L.C.で1度の遅れ、EXは3.5度の遅れとなりました
SRの様に位相角が決まったカムはINとEXを別々に調整できません
両方3度以上の遅れがあるなら調整しますが今回は大丈夫でしょう
珍しくTW225
これもハイカムに交換しますので比較の為1mmリフト時の作用角を測っておきます
(メガサイクルカムのデータは1mmリフト時の為です)
ちなみにヨシムラも1mm時データ
ウェブカムは1.27mmですので比較時は注意が必要です