タンクペイントの前に
タンクペイントの依頼で多いのが初期型タンク
1978年から1983年までの純正で「ナロータンク」とか呼ばれていますね
オークションなどで購入されたタンクをペイント依頼される方が多いです
錆の状態をチェックしてほしいという方が多いです
必要に応じて錆取りや溶接、コーティングも行います
漏れのチェックもできます
加温しますのでどんな小さな穴でも見逃さずにチェックできます
上のタンクは1983年(紺)と珍しい輸出用のタンク(赤)です
見た目は綺麗な輸出用タンクに漏れがありましたので剥離をして細部を確認します
凹部は塗装が元々薄いためほとんどのタンクが錆びています
ここはガソリンが溜まることがないので見た目の錆は酷くても漏れることはほとんどないでしょう
問題はコック側(サイドスタンドで傾いたときにガソリンが溜まる左側)の底面です
ここも重要なところです
ブラストで錆を落とします
もう一回加温チェックします
タンクの取り付けステーの隙間から漏れてきました
一番直しにくい箇所です・・・
ナロータンクには2種類あります
前期ナローと後期ナロー
前期はこのステー部が非常に弱いです
ナロータンクを愛用している皆さん、調べてみましょう
見分けは・・・
タンク本体とステーが表で溶接されていたら後期ナローです
前期は溶接されていません
とは言っても後期だから安心できるわけではありませんので・・・・
ステーを取り、溶接で補修します
最後にもう一度チェック、これでもう大丈夫でしょう
XSは48箇所の穴を埋めました→この時
この経験が生かせて嬉しいです
今も漏れずにいい状態を保っています