今回のエンジンオーバーホールはSR400です。
スープアップはせずに耐久性重視で組み立てます。
部品の状態を知るために計測しながら洗浄します。
大体は同じようなところが摩耗するのですが、いつもと違う場合はすぐに気付くことができます。
対策もしやすいです。
エンジンは全て塗り替えますので通常の洗浄方法とは異なります。
油分が残ると特にブラストのメディアが残留しやすいために脱脂も念入りに行います。
完成までに超音波を入れると5回洗浄することになります。
今回はデモ車でもある、SR428トラッカーのエンジンの外観にしたいということですのでクランクケースのパウダーコートからスタートします。
カバーはミラータイプのパウダーコート。
クランクケースにベアリングを圧入します。
ネジ穴は全て掃除し均等なトルクで締めることができるようにします。
芯出ししたクランクインです。
ミッション、シフトフォーク、ドラムも同時に組み付けます。
コンロッドの動きを念入りにチェックします。
この感覚に今までズレを感じたことはないですが、もし感じた場合ケースの左右が違うなどの原因があるのでしょうか・・・。
クランクケースは左右一対で1つの部品です。
電気ペンで刻まれた文字などで判断できる場合もありますが難しい場合もあると思います。
世の中にはたくさんあると思うんです。破損した片側のクランクケースを直すために左右違ったエンジンが。
左右違っていても壊れることはないでしょうから、これもまた難しいです。
このように計測だけではなく感覚の経験で良し悪しを判断する場合もあります。
腰下が組みあがりました。
今回はここまでです。
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