XT600 エンジン腰上のOHと塗装 其2

 

XT600 エンジン腰上のOHと塗装 其1続きです。

 

ピストン周りの部品、カムシャフトやロッカーアームなど、純正ですがWPC、モリブデンショット、DLC、タフラット、と部品によって最適な処理を行います。

この最適な処理というのは私の考えであり、一般的なものではありません。

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ピストンは95.5mmのピストンから同サイズのピストンに交換しました。

スリーブは新品で製作しました。

ここで問題となったのはスリーブの元穴の歪みです。

元穴が歪んでいてもスリーブは圧入できます。そこでボーリングして内径を仕上げれば歪みはわかりません。

しかし長く使用するにはどうでしょうか。疑問を残してエンジンのOHはできません。

元穴を100分の5ミリ拡大し、それに合わせてスリーブを製作、純正よりもほんの少しきつく圧入します。

更に上面の歪みがあったため面研を行います。

完成したシリンダーは組むと見えなくなるのが惜しいです。

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WPC処理された部品の残留メディア、シリンダーの鉄粉、油などを取り除くために超音波洗浄します。

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手では掃除できない部分から色々なものが出てきます。

スイッチを入れた瞬間はいつも釘付けです。

機会があれば覗いてみてください。

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やっとピストンが取り付けできます。

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の前にネジ穴を掃除します。

M6の低トルクなボルトが多い場合は特に重要な作業です。

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使い込まれたシリンダーヘッド。

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バルブシートカット、すり合わせを行います。

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いいですね、4バルブ。

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何か書くことなくなってしまいましたが完成しました・・・。

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ちなみにエンジンオイルはここから入れます。

SRX系のエンジンは面白いです。

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エンジンは終わりですがまだもう少し続きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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XT600 エンジン腰上のOHと塗装 其1

SR400 エンジンペイント

 

珍しいXT600。

異国からお持ち帰りされたようです。

レストアのお手伝いをすることになりました。

まずエンジンの腰上をOHしたいと思います。

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このオートバイ知らない方も多いと思います。

エンジンはSRX600と型式は違いますが同じです。

SRX600は96×84で608ccに対しXT600は95×84で595cc

ストロークがSR500と同じ84mmなので排気量が馴染み深いです。

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SRが小さく感じるビッグボア。

シリンダーはピカピカ、リングもピカピカです。

元々黒かったであろうエンジンは見事にシルバーになっています。

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この部分欲しいと思う人、はーい。

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ピストンは0.5オーバーサイズが入っていました。

SRXの96mmを入れようと思ったのですが手に入りません。

ワイセコなどは色々種類がありますが、今回はあくまでもOHということで社外のピストンは使わないことにしました。

シートカットなどもしますのでヘッドも分解します。

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スリーブは油がまわっています。

Oリングがあってもここからオイルが抜けることがSRX同様にありますので、スリーブは新たに製作します。

また組み立ての時にでも説明します。

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洗浄をして乾燥させます。

古いガスケットはマスキングに使用します。

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ブラストで下地をつくります。

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今回はセラコートです。

いい質感で見違えます。鈍く輝くブラックが何とも言えません。

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続きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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SR500 ウオタニSP2の取り付けとセッティング

SR500の古いCDIとイグニッションコイルを取り外しウオタニSP2を取り付けます。

いくつか用意されているMAPから最適なMAPを選びセッティングをします。

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TMR MJNとお揃いのお洒落なエンジンです。

部品を取り付けていきます。

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シャーシダイナモにのせて準備をします。

この時期のSRは暖気に時間がかかります。

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パワーが出るようにセッティングをするのですがノッキングの問題があります。

負荷をかけながらノッキングが出るところを把握します。

ダイナモ上で通常走行から坂道などの高負荷走行を再現し走らせるわけです。

そしてMAPを変更しながらノッキングと空燃比を見て、キャブの調整をします。

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最後はパワーチェックです。

馬力云々とかではなく、トルクの山や谷、またその回転数を把握するのにグラフ出力はかかせません。

甘い計測はしないつもりです。SRで後軸40PSを超えることは非常に難しいことだと思っています。

と言いましたが、お客さん達の情報によると結構あるようです。私は調べたことがないのでわかりませんが、それは素晴らしいことだと思います。

そして40PSを超えると彼が棚から落ちてくるという噂・・・。

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彼は落ちてきませんでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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