SR500 納車整備

購入したバイクはずっと長く乗りたいものです。

売れた車両は納車整備をしてお渡ししますが、さらに細かく整備をしてお渡しすることもできます。

納車まで少し時間はかかりますが後に作業をすることを考えると金額的にも非常にお得な内容になりますのでお勧めです。

専門店ならではの整備です。SRのウイークポイントや年式による部品の外観はもちろん材質や処理方法まで熟知しています。

 

安心して乗って頂けるように頑張りたいと思います。

 

今回販売し、整備したSR500は1988モデルです。

 

 

 

エンジンはOH、ブラストで長年の錆を剥離し腰上はセラコートでブラック、腰下はガンコートとパウダーコートで仕上げました。

仕上がりは純正のようですがドラム型でブラックのエンジンは存在しません。

純正の雰囲気は壊さず少しだけ自分らしさを出した仕様となりました。

 

 

 

サイドカバーやテールカウルのデカールはクリヤ塗装がされておらず、少しずつ剥がれてきたり色が抜けてきます。

年式を考えると状態はいい方ですが先のことを考えてクリヤを塗装します。

塗り直しよりも気を使います。削って下地をつくることができないからです。

長年かけて染み込んだ油分や汚れがずっと出てきます。

少し塗っては密着を確認し、長時間かけて仕上げていきます。

 

 

 

キャブレターはOHと同時にウエットブラストで仕上げました。

古い車両は部品交換だけではなく油面なども調整が必要です。

全てが純正であってもスクリューやジェットなどが標準値に収まるとは限りません。

 

 

 

 

スプロケットハブやフェンダーの裏など錆びやすい部分などはパウダーコートで処理します。

写真にはありませんがサイレンサーの錆びやすいところもブラストで錆を剥離後セラコートで防錆処理しました。

 

 

 

それではありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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1978 SR500 フルレストア日記 vol.7

※概要※

【SR500 フルレストア日記】と題して、北米から帰国した不動なSR500を再生させたいと思います。

この連載ではレストアとはどのような作業なのかお見せしたいと思います。

 

 

今回は足回り編(前編)となります。

北米輸出仕様の特徴でもあるキャストホイール。

前後ディスクブレーキは輸出仕様のみ見ることができる特徴となります。

 

 

錆はありますが酷い腐食はなさそうです。

 

 

 

まずローターから。

 

 

 

ブラストで錆と塗装を剥離します。

パウダーコートの下地準備です。

適当にペーパーで磨いてブラックに塗っても、錆をブラストで落としてパウダーコートしても仕上がりは同じです。

違ってくるのは何十倍になるのかわかりませんが耐久性です。

 

 

旋盤にセットして少し研磨します。

 

 

 

準備が出来たのでパウダーコート。

これは仕上がり前の状態です。

 

 

仕上がりました。

リアディスクはPCDは同じですが外径がフロントと比べると小さいです。

 

 

フロントディスクはSR400SP、SR500SPと同じです。

ところがホイールは違います。

これについてはまた次回。

 

 

 

フロントフォークは摺動部に大きな錆もなく年式を考えると良い状態に見えます。

 

 

恐らく一回も分解したことがない状態です。

変な傷もなく逆に好都合です。

 

82年までの初期型に付くスチールのトップボルトも同じです。

 

 

曲がりを確認します。

 

 

 

インナーはバフ研磨。

アウターはまずウエットブラストです。

 

ウエットブラストで仕上げた状態です。

 

 

光りすぎないようにバフ研磨します。

 

 

バフ研磨で仕上げた状態です。

 

 

 

パウダーコートします。

仕上がり前の状態です。

 

 

最終的に仕上がった状態です。

 

 

組立てて完成となります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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