よみがえれSR VOL.1

短編になると思いますがSRのレストアとカスタムの一部を紹介したいと思います。

 

ベースとなるエンジンはボロですがしっかりしたものです。

難しいところです、見た目が綺麗でも中が残念なエンジンが世の中にはたくさんあります。

しっかりとOHすることによってよみがえればまだマシです。

どうしようもないものがあることも事実です。

さてこのエンジン。

 

 

 

OHと外観を綺麗にすることによってよみがえっていただきましょう。

そして足回り。

 

 

 

この状態になるとペーパーでは下地をつくることができません。

少し前の記事でも書いたかもしれませんが、腐食するとホールができます。

この中に錆や汚れが入り込んでいるためにペーパーでは取り除くことができないばかりか埋めてしまいます。

どんなに丁寧に硬化剤入りのサフェーサーを吹いたところでいい結果にはなりません。

まずアルミの上を覆っているクリア層を取り除き、ブラストで錆を落とします。

足回りとエンジン、全て行います。

 

 

クリア層が剥離されると錆びていない部分は光った状態になります。

 

 

 

ブラストを当てて洗浄、乾燥させます。

 

 

 

ここからようやく塗装が始まります。

・・・つづく。

 

 

SRのつくりかた vol.11

「SRのつくりかた」と題したこの企画。

カスタムオーダーとしてSRの製作をしておりますが一体どのように製作しているのか一例を紹介したいと思います。

 

今回は「外装ペイント編」です。

 

 

ベース色をソリッドで仕上げますのでラインやマークは対照的にキラッとさせます。

赤みが強い荒めのゴールドです。

写真では分かりにくいです。すいません。

 

 

 

塗装でマークを入れます。

もちろん「SP」。

ベースとなるソリッドカラーは4色混ぜてつくりました。

ターコイズよりもやや青みが強いカラーです。

写真を撮る度に色が違いますので全てバラバラです。

 

 

クリアで仕上げます。

 

 

 

 

 

 

字が小さすぎてラメが入りにくいです。

他に難しいのはマスキングを剥がすときに文字のラメがマスキングに持っていかれる時があります。

ひと手間加えることでそれを回避することができます。

 

 

ギリギリできました。

 

 

SR400 ステム加工、フェンダーレスの製作

「SRのつくりかた」で紹介しているカスタムオーダーとは違うSRなのですが、足回りの加工をしているので紹介したいと思います。

フェンダーレスもワンオフで製作しましたのでこれもついでに紹介します。

 

 

他車種の倒立フォークを組み込むためのステムの加工を行いました。

ステムシャフトの製作です。

 

 

 

そうすることでSRのステムナットを使用することになります。

SRのステムナットでは倒立フォークに対して小さすぎるので製作します。

 

 

 

こうしてネジ径に対して頭が大きすぎる特殊なボルトが出来上がりました。

これをブラックで仕上げます。

 

 

 

先程のステムもパウダーコート仕上げです。

この厚み、この迫力で重さはSRの半分ほどです。恐るべし。

 

 

 

 

フェンダーレスの材料は溶接もしますので5052材を使用します。

 

 

 

この幅を正確に落とします。

 

 

 

 

曲げながら位置を調節します。

 

 

後方にバッテリーが積めるようにしました。

写真はないですが完成後パウダーコートでブラックに仕上げます。

 

 

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