初期型SR400 エンジンOHと522スープアップ 其ノ弐

今回は昨年のこの記事・・・。

初期型SR400 エンジンOHと522スープアップ 其ノ壱

 

どうやら続きを書くことを忘れていたようです。

失礼しました。

では簡単ですが続きです。

 

 

腰下が組み上がり、シフトシャフトなどを組んだ後、腰上の作業に入ります。

 

 

 

ボーリングを終えたシリンダーを超音波洗浄します。

 

 

 

新しいスタッドボルトに新しいピストン。

ピストンはワイセコの89mm。

圧縮は高くありません。

といってもカタログで10.5:1です。

実測は10そこそこだったような気がします。

 

 

 

バルブとポートは研磨。

シートカット。

状態が良かったのでガイドは何もしていません。

 

 

 

新品のカムチェーンに新品のヨシムラのカム。

ここまでくればあと少し。

 

 

 

 

タペットのクリアランスは季節で変えています。

始動時に最終的な判断をします。

 

 

 

さて現在慣らし中でしょうか。

寒いですが頑張ってください。

 

 

1979 SR500SP 車検と整備

今回は日常の作業を紹介します。

一般整備や車検などはブログで紹介することはあまりないのですが、たまーには紹介したいと思います。

 

 

SR500SP。42年前の車両にして毎日の通勤快速号。

雨の日も風の日も、溶けるような暑さでも凍てつく寒さでも。

素晴らしいです。

 

 

1978年のSRはSR400、SR500それぞれ専用のステッカーが貼ってありますが、1979年から共通になります。

 

 

 

一通り作業します。

SRのウイークポイントの整備、予防的な整備もします。

 

 

 

作業は割愛しますが今回のメインイベントはこれです。

ピボットシャフト。

 

 

今まで相当数抜いてます。

そんな中過去一と言ってもいいくらいの手強さでした。

アウターは驚くほど痩せているのですが錆が詰まりガタなしです。

 

 

でももう大丈夫です。

 

 

 

ウインカーが点滅するまでに車線変更が終わってしまうという初期型あるあるも直します。

 

 

 

そこにSRが存在する限り、どんな状態になっても頑張って直します。

お客さんが全員SR好きなのは知っています。アプローチは違いますが私も同じです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

SRのつくりかた vol.7

「SRのつくりかた」と題したこの企画。

カスタムオーダーとしてSRの製作をしておりますが一体どのように製作しているのか一例を紹介したいと思います。

 

今回はパーツのパウダーコート編です。

 

 

フェンダーやライトステー、メーターケースなどのメッキパーツ。

 

 

 

フェンダーの裏やケースの中はどうしても錆びてしまいます。

このフェンダーを見てください。

どちらも綺麗な状態に見えると思います。

 

 

 

ところが裏はこのように違いがはっきりします(左は新品)。

どうしても錆びてしまいます。

 

 

 

ライトケース、メーターケースも同じです。

 

 

 

ライトステーの裏も同じですが時々このようにシルバーに塗ってある物を見かけます。

しかしこれも同じ運命、いずれ錆びてきます。

フェンダーの裏などは飛び石や水など常に過酷な状況です。

ウレタン塗装では持ちません。

 

 

ライトステーのベースプレートやメーターステーもパウダーコートします。

 

 

 

 

ライトケースやライトステーはグロスのブラック、ベースプレートはハーフグロスです。

 

 

 

裏もブラストで錆を落としてからしっかりパウダーコートします。

 

 

 

メッキパーツは変わっていないように見えますが・・・。

 

 

裏をマットブラックでパウダーコート。

 

 

 

グラブバーも水が溜まりやすく錆びやすいところをパウダーコート。

 

 

 

最後にメーターです。

古いメータですのでリムの塗装が剥がれています。

 

 

メーターは分解できませんのでパウダーコートのように高温で焼き付けることができません。

そこで低温のセラコートで処理します。

 

 

 

メーターを取り付けるボルトが中で落ちてしまいイライラした経験のある人もいるかもしれません。

チョンと固めておくだけで作業が楽になりますよ。

 

 

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