SRのつくりかた vol.5

「SRのつくりかた」と題したこの企画。

カスタムオーダーとしてSRの製作をしておりますが一体どのように製作しているのか一例を紹介したいと思います。

 

今回はフレーム編です。

どんなに外装が綺麗でも、メッキが輝いていてもフレームがくすんでいると気になって夜も眠れません。

フレームは構造上水が溜まりやすかったり飛び石で剥がれたりと常に過酷な状態です。

年数の経過で錆が発生したりくすむのは当然です。

 

 

 

ステーにクラックがありましたので溶接し直します。

フレームはクラックが入って大丈夫なところとダメなところがあります。

錆びているとクラックが分かりにくく要注意です。

 

 

 

ブラスト処理後、パウダーコートです。

その後、高温で焼き付けます。

 

 

 

 

使用しているグロスのブラックは輝きのある綺麗なブラックです。

表面硬度があり対傷性に優れていながらしなやかさもあります。

このしなやかさはクラックの入りにくさを意味します。

 

 

 

ボロボロになるこの部分は少し厚みを持たせてパウダーコートします。

それ以外でもSRの場合錆びやすいところは分かっていますので、全て厚みを持たせてパウダーコートします。

 

 

 

フレームは組み立てるとほとんどが隠れてしまいます。

しかし少しのチラリズムが美しいと満足感が全く違うものになりますよ・・・ね。

 

 

 

SRのつくりかた vol.4

「SRのつくりかた」と題したこの企画。

カスタムオーダーとしてSRの製作をしておりますが一体どのように製作しているのか一例を紹介したいと思います。

 

 

今回はブレーキ編です。

ベースとなる車両に初期型のブレーキが装着されておりましたのでOHをして使用したいと思います。

 

 

 

初期型のキャリパーとローター。

 

 

 

 

まず分解。

固着ありです。

 

 

 

錆よりも気になるのはこの矢印の部分。

キャリパーセンターを出すために削られています。

グラインダーで削ってもセンターを出すことはできません。

 

 

 

フライスで面を出します。

2つのボルト穴を揃えるのに結局1.5mm位削りました。

これでは後にセンターは出せません。シムで調整しようと思います。

 

 

 

 

 

ようやくブラストです。

錆を含め、古い塗料を剥がさないと本当のレストアとは言えません。

剥離剤は塗料は剥がせるのですが錆は取れません。

 

 

 

 

塗料は耐フルード性に優れたセラコートを使用します。

 

 

 

ピストンは表面はバフ研磨、裏はセラコートで錆びないように処理しました。

 

 

新しいシールキットを使用して組み立てます。

手でピストンがスッと入ります。

 

 

 

完成です。

ローターも綺麗になりました。

 

 

SR400 配線処理とライトステーの製作

今回はカスタム車にありがちな大変なことになっている配線を綺麗にするのと、ワンオフでライトステーの製作をしたいと思います。

 

 

配線妖怪「茂邪茂邪」に取り憑かれると知らぬ間に増殖、更には人のやる気を無力化させるのです。

これは退治せねばなりません。

このSRはまだマシな方です。

 

 

 

斬新なカシメ方に思わず写真を撮ってしまいました。

 

 

直すついでに配線の色を純正に合わせておきます。

 

 

 

配線が少々おかしくても動作するのが怖いところです。

ホーンの配線も新しく作り直します。

 

 

 

配線修理のついでにライトの交換。

ライトステーをステンレスで製作します。

 

 

 

 

仕上げはパウダーコートです。

 

 

 

取り付けて完成。

配線も全てやり直したわけではないですが、このようにスッキリしました。

 

 

 

 

 

 

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