SRのつくりかた vol.5
「SRのつくりかた」と題したこの企画。
カスタムオーダーとしてSRの製作をしておりますが一体どのように製作しているのか一例を紹介したいと思います。
今回はフレーム編です。
どんなに外装が綺麗でも、メッキが輝いていてもフレームがくすんでいると気になって夜も眠れません。
フレームは構造上水が溜まりやすかったり飛び石で剥がれたりと常に過酷な状態です。
年数の経過で錆が発生したりくすむのは当然です。
ステーにクラックがありましたので溶接し直します。
フレームはクラックが入って大丈夫なところとダメなところがあります。
錆びているとクラックが分かりにくく要注意です。
ブラスト処理後、パウダーコートです。
その後、高温で焼き付けます。
使用しているグロスのブラックは輝きのある綺麗なブラックです。
表面硬度があり対傷性に優れていながらしなやかさもあります。
このしなやかさはクラックの入りにくさを意味します。
ボロボロになるこの部分は少し厚みを持たせてパウダーコートします。
それ以外でもSRの場合錆びやすいところは分かっていますので、全て厚みを持たせてパウダーコートします。
フレームは組み立てるとほとんどが隠れてしまいます。
しかし少しのチラリズムが美しいと満足感が全く違うものになりますよ・・・ね。