1978 SR500 フルレストア日記 vol.8

※概要※

【SR500 フルレストア日記】と題して、北米から帰国した不動なSR500を再生させたいと思います。

この連載ではレストアとはどのような作業なのかお見せしたいと思います。

 

 

前回はディスクローターやフロントフォークを触りました。

今回の足回り(後編)はホイールを綺麗にしたいと思います。

 

 

使用するブラストメディアは2種類です。

パウダーコートする部分は荒めのメディア、アルミ地を残す部分はガラスメディアです。

錆を落とさないと後に必ず塗装が浮いてきます。

剥離剤の使用や研磨はできませんのでブラストでしっかりと塗装と錆を落とします。

パウダーコートの性質上、マスキングは難しいですが色々と試した中で一番仕上がりが良好な方法で作業します。

 

 

 

フロントホイール。

 

 

リアホイール。

 

 

 

前回綺麗にしたディスクローター、新品のベアリングやオイルシール、タイヤを組み完成となります。

 

 

タイヤはトレッドパターンがビンテージなものを選びました。

 

 

このキャストホイールは前回少し触れましたが特徴があります。

SR400SP SR500SPのホイールは旭製の鋳造ホイールが採用されています(フロントディスク、リアドラム)。

輸出用はリアがディスクブレーキである事が特徴ですがこのホイールもまた旭製です。

 

 

 

ところが国内仕様と同じはずのフロントホイールの製造メーカーが違います。

神戸製鋼所製キャストホイール。

 

 

なぜ輸出用のフロントホイールだけ神戸製鋼所が製造していたのかわかりませんがまた一つ勉強になりました。

 

今回はここまでです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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1978 SR500 フルレストア日記 vol.7

※概要※

【SR500 フルレストア日記】と題して、北米から帰国した不動なSR500を再生させたいと思います。

この連載ではレストアとはどのような作業なのかお見せしたいと思います。

 

 

今回は足回り編(前編)となります。

北米輸出仕様の特徴でもあるキャストホイール。

前後ディスクブレーキは輸出仕様のみ見ることができる特徴となります。

 

 

錆はありますが酷い腐食はなさそうです。

 

 

 

まずローターから。

 

 

 

ブラストで錆と塗装を剥離します。

パウダーコートの下地準備です。

適当にペーパーで磨いてブラックに塗っても、錆をブラストで落としてパウダーコートしても仕上がりは同じです。

違ってくるのは何十倍になるのかわかりませんが耐久性です。

 

 

旋盤にセットして少し研磨します。

 

 

 

準備が出来たのでパウダーコート。

これは仕上がり前の状態です。

 

 

仕上がりました。

リアディスクはPCDは同じですが外径がフロントと比べると小さいです。

 

 

フロントディスクはSR400SP、SR500SPと同じです。

ところがホイールは違います。

これについてはまた次回。

 

 

 

フロントフォークは摺動部に大きな錆もなく年式を考えると良い状態に見えます。

 

 

恐らく一回も分解したことがない状態です。

変な傷もなく逆に好都合です。

 

82年までの初期型に付くスチールのトップボルトも同じです。

 

 

曲がりを確認します。

 

 

 

インナーはバフ研磨。

アウターはまずウエットブラストです。

 

ウエットブラストで仕上げた状態です。

 

 

光りすぎないようにバフ研磨します。

 

 

バフ研磨で仕上げた状態です。

 

 

 

パウダーコートします。

仕上がり前の状態です。

 

 

最終的に仕上がった状態です。

 

 

組立てて完成となります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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1978 SR500 フルレストア日記 vol.6

※概要※

【SR500 フルレストア日記】と題して、北米から帰国した不動なSR500を再生させたいと思います。

この連載ではレストアとはどのような作業なのかお見せしたいと思います。

 

 

 

前回のエンジンの続きとなります。

腰下も組み終わり、いよいよ腰上を組みたいと思います。

 

ピストンはリング、ピンなどを交換し使用します。

 

 

 

シリンダーはホーニングをして取り付けます。

錆をブラストで落とし、レストアらしく綺麗になってもらいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

シリンダーヘッド。

シリンダーヘッドは純正の状態で塗装がされています。

その塗装が剥がれ錆が出ていますので、塗装の剥離と錆の除去、新しく塗装も行います。

 

 

ガンコート仕上げです。

 

 

初期型モデルは作りが荒々しくこれまで何回も怪我をしています。

処理することもありますが、このSRに関してはこれからも荒々しいまま生きてもらおうと思います。

 

 

 

バルブは腐食でボロボロでしたので交換しました。

シートカットや清掃を行い、当たり面を確認してから取り付けます。

 

 

 

 

綺麗な状態のカムシャフトはベアリングを交換しそのまま使用します。

 

 

 

シリンダーヘッドカバー。

ブラストで処理をし、シールやガスケットは全て交換します。

 

 

 

 

 

組み上がりました。

特徴的なカムチェーンのテンショナーカバーも低圧のブラストで綺麗にしてから取り付けます。

 

 

 

 

すぐに車体にのせたいところではありますが、まだ時間がかかりそうです。

しばらくの間スタンドで保管します。

 

最後に中も外観も綺麗になったエンジンを見ていただこうと思います。

 

これでエンジン編はおしまいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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