ブレーキレバー考察
立ちゴケをすると高確率でレバーが折れてしまいます
選択肢は2つ
またこけるかもしれないしレバーの交換は今回はいいや・・
すぐに交換しよう・・
上記どちらかですがこの2つの考えがブレーキ力にどのような結果をもたらすのか
右が折れたレバー、左が正常なレバー(少し曲がっていますが)
ブレーキレバーは小学校の時に習ったてこの原理を利用したもの
写真赤丸を作用点、青丸を支点、緑丸を力点とすると何となく思い出します
(力点に加える力)×(支点と力点の間の距離)=(作用点で得られる力)×(支点と作用点の間の距離)
実際に測ってみると正常なレバーは支点?力点が125mm 支点?作用点25mm
折れたレバーは支点?力点が90mm 支点?作用点25mm
レバーレシオと呼ばれるのはこの比率です
正常なものが5.00 折れたもので3.60
レバーを10kgfの力で握った場合、正常なものは50kgf、折れたもので36kgfの力がマスターシリンダのピストンにかかることになります
パッドにかかる力はパスカルの原理を利用します
パスカルの原理は面積に比例して力が増幅するので計算すると
SRのマスターシリンダのピストンの呼び径は1/2インチ(1.27センチ)なので面積が1.266c?
キャリパーピストンは直径32mmと30mmの異径2ピストン(正確に測っていません)として面積合計が15.1034c?
面積比率は11.93となります
マスターシリンダにかかる力は50kgfと36kgfだったのでパッドにかかる力は596.5kgfと429.48kgf
ピストンが無い側にも反力として同じ力が伝わりますので(同じだと2倍だが実際はもっと少ないので今回は1.5倍で計算します)
644.22kgfと894.75kgfとなります
10kgfで握ったブレーキは894kgfの力となってパッドに伝わるわけですね(正常なブレーキレバーの場合)
ちなみにレバーが折れていると28%の損失になります
レバーが折れているだけでブレーキ力は低下します
安価なものですので折れたらすぐに交換しましょう
↑これが言いたかったんです!
※ちなみに実際のブレーキ力はパッドの摩擦係数μやディスクローターの有効半径、タイヤの外径で変わります
SRでは最終的に計算すると100kgfくらいになります