SRのつくりかた vol.7

「SRのつくりかた」と題したこの企画。

カスタムオーダーとしてSRの製作をしておりますが一体どのように製作しているのか一例を紹介したいと思います。

 

今回はパーツのパウダーコート編です。

 

 

フェンダーやライトステー、メーターケースなどのメッキパーツ。

 

 

 

フェンダーの裏やケースの中はどうしても錆びてしまいます。

このフェンダーを見てください。

どちらも綺麗な状態に見えると思います。

 

 

 

ところが裏はこのように違いがはっきりします(左は新品)。

どうしても錆びてしまいます。

 

 

 

ライトケース、メーターケースも同じです。

 

 

 

ライトステーの裏も同じですが時々このようにシルバーに塗ってある物を見かけます。

しかしこれも同じ運命、いずれ錆びてきます。

フェンダーの裏などは飛び石や水など常に過酷な状況です。

ウレタン塗装では持ちません。

 

 

ライトステーのベースプレートやメーターステーもパウダーコートします。

 

 

 

 

ライトケースやライトステーはグロスのブラック、ベースプレートはハーフグロスです。

 

 

 

裏もブラストで錆を落としてからしっかりパウダーコートします。

 

 

 

メッキパーツは変わっていないように見えますが・・・。

 

 

裏をマットブラックでパウダーコート。

 

 

 

グラブバーも水が溜まりやすく錆びやすいところをパウダーコート。

 

 

 

最後にメーターです。

古いメータですのでリムの塗装が剥がれています。

 

 

メーターは分解できませんのでパウダーコートのように高温で焼き付けることができません。

そこで低温のセラコートで処理します。

 

 

 

メーターを取り付けるボルトが中で落ちてしまいイライラした経験のある人もいるかもしれません。

チョンと固めておくだけで作業が楽になりますよ。

 

 

SRのつくりかた vol.6

「SRのつくりかた」と題したこの企画。

カスタムオーダーとしてSRの製作をしておりますが一体どのように製作しているのか一例を紹介したいと思います。

 

今回はホイール編です。

初期型のSPの純正ホイールを使用します。

 

 

SPのホイールは40年位前の物ですので、腐食がひどい場合もあります。

このホイールは比較的綺麗なようですがせっかくですので更に綺麗に仕上げたいと思います。

 

リム部に腐食がありますが、塗装部分は綺麗です。

 

 

スポークホイールと比べて水の侵入が少ないホイールですので裏は想像よりも綺麗でした。

 

 

 

分解します。

 

 

 

サンドブラストとウェットブラストを使用し、下地処理をします。

裏側の錆も落とします。

 

 

 

パウダーコートのマスキングは非常に手間がかかります。

時間もかかるのですがテクニックも必要となります。

1回目。

 

 

2回目。

 

 

 

更にセラコートで仕上げて完成。

 

 

 

ビンテージパターンのタイヤを選択。

19インチは迫力があってカッコいいのですがタイヤが選べません。

あるのですがいい高さ(外径)がないんです。

グリップは求めません。

雰囲気重視です。

 

 

 

 

ベアリングは新品。

前回紹介したディスクローターの取り付け。

右側の白くなったローターカバーはウェットブラストで綺麗にしました。

SRのつくりかた vol.5

「SRのつくりかた」と題したこの企画。

カスタムオーダーとしてSRの製作をしておりますが一体どのように製作しているのか一例を紹介したいと思います。

 

今回はフレーム編です。

どんなに外装が綺麗でも、メッキが輝いていてもフレームがくすんでいると気になって夜も眠れません。

フレームは構造上水が溜まりやすかったり飛び石で剥がれたりと常に過酷な状態です。

年数の経過で錆が発生したりくすむのは当然です。

 

 

 

ステーにクラックがありましたので溶接し直します。

フレームはクラックが入って大丈夫なところとダメなところがあります。

錆びているとクラックが分かりにくく要注意です。

 

 

 

ブラスト処理後、パウダーコートです。

その後、高温で焼き付けます。

 

 

 

 

使用しているグロスのブラックは輝きのある綺麗なブラックです。

表面硬度があり対傷性に優れていながらしなやかさもあります。

このしなやかさはクラックの入りにくさを意味します。

 

 

 

ボロボロになるこの部分は少し厚みを持たせてパウダーコートします。

それ以外でもSRの場合錆びやすいところは分かっていますので、全て厚みを持たせてパウダーコートします。

 

 

 

フレームは組み立てるとほとんどが隠れてしまいます。

しかし少しのチラリズムが美しいと満足感が全く違うものになりますよ・・・ね。

 

 

 

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