SR400 エンジンOH

SR400のエンジンOH作業について少し書きたいと思います。

現在この記事を書いている時点でOHご依頼のエンジンが8台分あります。

本当は全部記事にして書きたいのですが作業の時間の都合上難しいです。

 

外観は綺麗でも中は状態が悪いもの、逆もあります。

よく記事にしますがSRは40年以上という歴史があります。

通常モデルチェンジをするとエンジンも大きく変わることが多いのですがSRは見た目をほとんど変えることなく生産を終了しました。

内部も変わっていないように見えますが年式によって少しずつ変化(進化)しています。

これは耐久性の問題である事が多く、コストの削減のために変わったのではなく進化しています。

ここで問題になるのは修理の際に色々な年式のSRの部品が混ぜられること。

混ぜられた部品はエンジンを相当数触った者、データを取り続けた者にしか見分けることはできません。

 

壊れた原因がオイルの管理や乗り方ではなく、最初から壊れるように組まれたものだとしたら・・・。

見た目ではわかりません。開けた時に確認する以外方法はありません。

 

 

このエンジンも年式の判断が難しく、特定するのに時間がかかりました。

でも調子は良かったようです。

 

 

ほとんどのクランクシャフトはこのようになっています。

専用の工具を使用してフライホイールを取り外すときにこうなるのですが、あの工具はフライホイールを外す工具ではなく引っ張る補助をするだけです。

 

 

直せるものは直してから組み立てます。

 

 

 

 

部品の摩耗や傷のチェックを全て終わらせて新品や手に入らない部品は良品に交換して組んでいきます。

 

 

オイルポンプのオイルシールは漏れていても気が付きにくいのでOHの時は必ず交換します。

大切なのはオイルラインで量を増やしたりフィードポンプを大きくして送る量を増やすことでは決してないのです。

2002年モデルまでに使用されているペラペラのガスケットにもしっかりとした理由があります。

 

 

 

エンジンをいつも触っていて感じるのが大切に長く乗りたいと思っている方が多いことです。

このことが私の一番の遣り甲斐になっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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SR400 エンジンOHとスープアップ

SR400エンジンOHと522ccスープアップです。

クランクシャフトの修正から。

 

 

 

 

 

 

 

ピストンは89mmを使用しました。

 

 

 

たくさんのエンジンを分解していると色々なことがあります。

原因を明確にしてしっかりとOHして長く乗っていただきたいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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SR400 SR500 エンジンのOHのこと

SR400、SR500のエンジンのOHのこと、もっとたくさん紹介したいのですが作業中に写真がなかなか撮れません。

今回は写真を整理していていくつかありましたので紹介したいと思います。

 

 

セラコートでブラックにしたクランクケースです。

 

 

芯出ししたクランクシャフトを取り付け組み立てます。

 

 

OHしたオイルポンプなどクラッチ側を組み立てます。

 

 

 

腰上は全てノーマルで組み立てます。

セラコートでブラックにし、フィンは削りました。

 

 

 

カバーはバフ研磨。

このままだと磨き続けることになりますので面倒な方は少し曇りますがクリヤ仕上げをお勧めします。

バフ研磨直後と、パウダーコートのクリヤ仕上げ後。

少し曇っているのが分かると思います。

純正に近い仕上がりです。

 

 

ピカピカも欲しいし磨きも面倒な方には贅沢なメッキ仕上げという選択肢もあります。

 

 

 

スープアップ、チューニングも人気です。

チューニングのメリット、デメリットは作業をする前に丁寧に説明します。

 

 

全ては紹介しきれませんが分解すると色々な事があります。

納得していただいて、しっかり直して元気よく走ってほしいと思っています。

 

 

エンジンを分解して組むだけなら誰でもできます。そうではないところにOHやチューニングの楽しさが詰まっていて全く飽きません。

これからももっといい仕事ができるように頑張りたいです。

 

インスタで3/3にあげたエンジンOHと題した動画ですが時間の都合上全てを見せることが難しく簡単な動画になってしまいました。

ケースを締めている時やクラッチスプリングを締めている時のピッピッという音はトルクレンチの電子音です。

基本的に腰下を組み立てしている時は固定しないことが多く、理由は上下左右動かすからです。

クランクケースをトルクレンチを使用して締めている時、右ひざをエンジンに当てています。

これは回り止めをしているのですが無意識にひざが勝手に出ます。

そしてひざを出すためにテーブルが絶妙な高さになっているのです。

少し低いので組み立てている最中は足をかなり広げています。

そうやって観ると自分で観ていても面白いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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