1978 SR400 エンジンOH

今回は1978年のSR400のエンジンをOHしたいと思います。

1978年といえばSRの生まれ年。つまり一番最初のモデルとなります。

1978年に限っては500よりも400の方が珍しいです。

1998年と2005年に2回復刻されたモデルでもあります。

 

 

エンジンは不動の状態です。

ケース内が錆びており水が混入していたのかもしれません。

 

 

 

500のコンロッドは1978年以前のTTやXTと同じものを使用していますが400のコンロッドは2H6(SR400)で初めて採用されています。

 

 

 

コンロッドが逆に組まれているのが1978年の特徴で、ミッションなどもオリジナルの状態です。

特に問題もないので必要な部品を交換してそのまま使用します。

 

 

 

1978年の特徴はケースにもあります。

これは結構有名でご存知の方も多いと思います。

 

 

 

 

マニアックですが字体も1978年に間違いありません。

 

 

 

 

ピストンなどは新品を使用します。

 

 

 

3だけ字体が違うのが面白い、これもまた特徴的なシリンダーです。

SR500の場合、499の字体は同じです。

シリンダーは錆をウエットブラストで取り除きました。

 

 

 

バルブシートカット、研磨を行います。

綺麗な当たりのバルブを組むのは気持ちがいいです。

 

 

 

クラッチも状態が良くそのまま使用します。

 

 

ジェネレーターは錆が多いですが性能に問題が無いためそのままにします。

 

 

フライホイールは旋盤で錆を落とし研磨します。

 

 

これもまた1978年の特徴でもある、点火タイミングを変えることができるベースプレート。

 

 

 

43年前の車両ですがしっかりとOHすることでまだまだ走ることができます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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SR400 エンジンのOHと塗装 其ノ二

少し前に紹介したエンジンのOHの続きです。

SR400 エンジンのOHと塗装 其ノ一

 

 

 

前回腰下を組みましたので今回は腰上を組み立てます。

ピストンは純正を使用します。

シリンダーの摩耗がありましたので新品の純正ピストンの最適なクリアランスでシリンダースリーブを製作します。

 

 

外観はセラコートブラック仕上げです。

 

 

 

シリンダーヘッドはシートカットや研磨、清掃をし組み立てます。

 

 

 

これもまた外観はセラコートブラック仕上げです。

フィンを研ぎバフ研磨しました。

 

 

カムシャフトはストックを使用します。

伸びの大きいカムチェーンは交換、ベアリングは当たり前ですが交換し組み立てます。

 

 

クラッチは摩耗や錆を確認し組み立てます。

 

 

 

 

フレームのパウダーコートの作業もありますので前回と同じくコロ付きのスタンドで移動してもらいます。

せっかくなので写真を撮ってみました。

 

【クランクケース】 ガンコート仕上げ

【腰上】 パウダーコート、セラコート仕上げ

【カバー類】バフ仕上げ

 

 

このエンジンの作業はこれで終わりです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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SR500 エンジンOH

今回はSR500のエンジンのOHを紹介します。

少し前の記事で【SR400 エンジンのOHと塗装 其ノ一】を紹介しましたが、続きの前にこちらを紹介します。

 

 

スタートはウレタンでこってり塗られたクランクケースの塗装剥離と下地の処理からです。

 

 

 

剥離後ブラストで処理し、ガンコート仕上げです。

 

 

 

今回問題となったのはピストンのスラップ音です。

焼き付きを起こしピストン寸法が変わったことによるものです。

 

 

こうなるとスリーブも使用することができません。

ボーリングすることはいくらでも可能ですが、もとに戻すことはできないためスリーブも製作します。

 

 

クランクもOHします。

組立後しっかりと芯出しも行います。

 

 

 

クランクケースにベアリングを丁寧に圧入します。

 

 

 

 

ミッションは一部摩耗した部品を交換、その後ケースに組み立てます。

 

 

新しくなったスリーブ。

 

 

 

超音波洗浄します。

 

 

 

ピストンも新品です。

 

 

 

ピストンクリップを取り付ける時ピストンに傷が入るのを防ぐ目的でサークリップをバフ研磨します。

丸くなっているのわかります・・・?

 

 

 

ピストン、シリンダーを取り付け、新しいスタッドを取り付けます。

 

 

 

 

綺麗にシートカットされたバルブシート。

バルブを研磨し取り付けます。

 

 

 

付いていたのは初期型のエンジンにワッシャー付きの新しいタイプのロッカーアームとカムシャフト。

少し違和感がありましたので初期型に戻します。

 

 

ここまでくるとあと少し

 

 

 

 

クラッチなどを取り付けて完成です。

 

 

 

 

エア抜き後始動します。

慣らし運転頑張っていただきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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