シャーシダイナモはパワーを測るものではありません。(正確にはパワーを測るだけのものではありません、でしょうか・・・。)
空燃比、点火時期の調整によりパワーを最大まで引き出します。
自分のバイクのトルクカーブを知ることで乗ることが楽しくなります。
低回転で高トルク、しかし高回転で伸び悩むカスタム。
低回転はスカスカ、しかしながら回すほどにモリモリなカスタム。
どちらを選ぶかは乗り手の自由です。
しかし選ぶといってもこれとこれを選んだら最高トルクはここで発生します、なんてわかりません。
シャーシダイナモで計測し、アドバイスするのが私の仕事です。
峠でもっと楽しく走れるように。
サーキットで1秒でもタイムを縮めることができるように。
燃費良く経済的に走れるように。
SR500です。
空燃比の調整を繰り返しトルクを上げていきます。
高負荷でのノッキングも確認し、点火時期の調整をします。
アクセル開度小のパーシャル時、ツーリングなどでよく使う開度を聞き、最適な空燃比に合わせていきます。
それらを終えて最後にパワーを測ります。(最初も比較のために測っています。)
TW225です。
このTWはエンジンの仕様により高回転で最高馬力が発生します。
しかし、ストロークが短いとはいえ損失がでるまで回してしまっては壊れてしまいます。
測ってグラフを見ることで新たなレッドゾーンを知ることができます。
パワーフィルター、普通のファンネル、ヨシムラのデュアルスタックファンネルの3種類で測りました。
吸えば吸う程、メインジェットを上げてどこまでパワーが伸びるのだろう・・・とドキドキしますよね。
しかし結果は残酷で吸えば吸う程、パワーが落ちていきます。
緑のグラフが最も中回転でパワーが出ているのですが、これがパワーフィルターなんですね。
ピークパワーはどれも同じくらいです。
先程申し上げた、吸えば吸う程パワーが落ちるというのが違うんですね。
吸えるような状況になっても吸うことができないのです。
空気は勝手には入りません。吸うものです。
入り口を大きく作っても吸えなければ意味がありません。
お年寄りや子供に太いストローで吸わせても吸えません。
細い方がいい場合があるんですね。
というわけでお客さんは現在フィルターで走行しています。
汚れるから・・・じゃないんです。
パワーが一番出るのがフィルターだから・・・です。
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