SR500 ウオタニSP2の取り付けとセッティング

SR500の古いCDIとイグニッションコイルを取り外しウオタニSP2を取り付けます。

いくつか用意されているMAPから最適なMAPを選びセッティングをします。

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TMR MJNとお揃いのお洒落なエンジンです。

部品を取り付けていきます。

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シャーシダイナモにのせて準備をします。

この時期のSRは暖気に時間がかかります。

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パワーが出るようにセッティングをするのですがノッキングの問題があります。

負荷をかけながらノッキングが出るところを把握します。

ダイナモ上で通常走行から坂道などの高負荷走行を再現し走らせるわけです。

そしてMAPを変更しながらノッキングと空燃比を見て、キャブの調整をします。

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最後はパワーチェックです。

馬力云々とかではなく、トルクの山や谷、またその回転数を把握するのにグラフ出力はかかせません。

甘い計測はしないつもりです。SRで後軸40PSを超えることは非常に難しいことだと思っています。

と言いましたが、お客さん達の情報によると結構あるようです。私は調べたことがないのでわかりませんが、それは素晴らしいことだと思います。

そして40PSを超えると彼が棚から落ちてくるという噂・・・。

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彼は落ちてきませんでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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SR400 カスタム FCR39

FCR39に交換しました

SR400カスタム FCR

春に合わせてセッティングしました

夏は少し濃い目になり気化熱で油温上昇を防ぎます

冬は少し薄くなり始動時の油温上昇を促進します

キャブを交換するとパワーアップするのではなく、パワーを生かせるというのが正解でしょうか

街でも峠でも楽しめるSRに仕上がってきました

 

 

セッティングの重要さ

KSR110

エンジンをチューンしてもセッティングが合っていないと意味がないどころか時によっては致命的な故障の原因になります

キャブレターが混合気を発生させエンジン内に送り込みます(正確には吸い込まれます)

その混合気を適正な割合にするのがセッティングという作業です

質量 空気対ガソリンの割合が14.7:1の時 排出される公害物質が最も少なくなります(理論空燃比と言います)

しかし実際パワーを使う領域では割合を12:1まで空気の質量を減らします(ガソリンの質量を増やします)

上記をパワー空燃比とか出力空燃比とか言います

 

プラグが黒いから濃いというのは間違いで問題はどこが濃いかということです

例えばですが上の写真のKSR110の場合プラグはいつ見ても真っ黒

音も鈍く明らかに濃い状態です

実際に空燃比を量るとどうでしょうか

アイドリング付近

リッチ(濃い)状態

11.1:1の状態ですので空気の質量が小さい(ガソリンの質量が大きい)ですね

アクセルを回していくとどうでしょうか

リーン(薄い)状態

出力空燃比どころか理論空燃比よりも薄い状態です

 

これらのデータを目安に低回転時を薄く、高回転時を濃くしていきます

これを低回転時のみ薄くしたところで濃い状態はなくなりますが高回転時の薄さは全く対処されていないことになります

 

それどころかこういう状態ではいきなり高回転時を薄くしていく方もいます

冷却を気化熱に頼る空冷式などは過熱(オーバーヒート)してしまいます

 

個体差やパーツの状態によってもセッティングは変化します

カスタムしても楽しく安全に乗っていただけるように私も日々勉強し続けているのです

 

しかし時代はインジェクションへ移ろうとしています

電子制御ですので環境にも良く、言うことはありません

最後のキャブレター時代を楽しみながらこの流れを見守りたいと思います

 

 

 

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