SR500 FCRキャブレター改、ヒーターの取り付け
ようやく冬本番になってきました。
バイク乗りにとって暑すぎるのも寒すぎるのも辛いところです。
気持ちよく走ることができる日なんて年に何回あるのでしょうか。
またその日が休みとは限らないわけで。
現在私はSR500を通勤車として使用しています。
このブログでよく紹介するようなエンジンのOHやメインハーネスの製作などの作業をしておりますのですこぶる快調です。
ところが最近寒くなり、気になりだしたのが始動性の悪さと走り出すときの不安定さです。
エンジンOHされた方には説明しておりますが、アイドリングでの暖機運転は必要ないと言ってあります。
SRの油温はなかなか上がりません。アイドリング程度では時間がかかりすぎます。
ゆっくり乗るのでしたら何の問題もありません。
始動性の悪さは冬の場合ガソリンが気化しにくいためで、これも温度が上がるまで時間がかかります。
冬に販売されているガソリンは気化しやすいと聞きますが・・・。
そういえばガソリンは通常凍りませんが軽油は凍るんですよね。
寒い地域の軽油は凍らないようになっていますので、古いランクルで冬にアルプスに行くときは現地で軽油をいれてから目的地に停めるようにしています。
-20℃なんて普通にあります。
話が逸れましたが今回の目的はキャブレターにヒーターを取り付けて気化を促進しようという試みです。
ボディを改造することは手間なのでフロートチャンバーのドレンボルトを製作してヒーターを取り付けます。
製作開始、ジュラルミン丸棒から削り出します。
M16P1.0でネジ切り。
メインジェットが入るように中空にします。
フライスで六角加工。
旋盤に戻して外径の加工、ヒーターを取り付ける穴の加工とタッピング。
準備したPTCサーミスタ(ヒーター)とサーモスイッチ。
PTCサーミスタは電流を流すと発熱し、ある温度を越えると抵抗値が増えるため温度が上がり続けることはありません。
そして気温が高い時にヒーターは必要ありませんので外気温が12-13℃以下の時のみPTCサーミスタに電流を流すためにサーモスイッチを使用します。
これによってスイッチングなど必要なく勝手に寒い時にヒーターがONになります。
熱くなれば勝手にOFFになります。暑い時はOFFのままです。
これをセットします。
キャブレターに取り付け。
実際にキーをONにして測ってみます。
もちろんですがバッテリー搭載車のみでヘッドライト、テールポジションも消灯できた方がいいです。
OFF時のフロートチャンバーの温度。
ONにして約1分後。
エンジンかけずにONにするだけで1分で10℃上がりました。
チョーク無し、加速ポンプ無しで始動してみましたが暖かい時期と変わらず一回で始動できました。
走り出しもいい感じです。
しばらくこれで乗ってみたいと思います。
問題が起こればまたブログで報告します。
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