シャリー フルレストア 【その1】

このページではホンダシャリーのレストアを紹介します。

レストアの定義は曖昧で、よく見かける【レストアしました】という場合、ほとんどが【元の状態より良くなりました】という意味で使われていることが多い気がします。

 

そんな広義のレストアではない、狭い意味でのレストアを紹介したいと思います。

 

 

車両の紹介をしたいと思います。

1978年CF50K2-3という初期型モデルのホンダのシャリーになります。

初期型のシャリーの正式名称はシャリイホンダです。

発売された頃を知っているお客さんはシャリイホンダや懐かしい、と言っていましたので間違いないようです。

 

年式の割に綺麗な状態に見えるかもしれません。

ところがよく見ると塗装面は錆の上から刷毛で塗り重ねてあるような状態です。

 

 

 

タンクは後で紹介しますが内側が錆びています。

 

 

 

欠品があるとレストアするのに非常に手間がかかりますのでボロボロでもいいから部品ができるだけ揃っているものを選びました。

後、エンジンが分解されていないというのも重要なポイントです。

理由は下手に組まれると直せない場合や直すのに時間がかかる場合が多いからです。

 

 

 

分解します。

配線はそのまま使用できそうです。

これにも理由があって1970年代のホンダ車はハンドルの内側やフレームの内側に配線が通してあり劣化がないものが多いのです。

現在SRなどのカスタム車でハンドルの内側に配線を通したりできるだけスッキリさせるために色々と苦労していますが、1970年代に量産車でこれを行っていたわけです。

シャリーはこの後1979年にモデルチェンジ(丸灯のプラフェンダーのモデル)しますが、その時はもう配線やケーブルは外に取りまわすようになります。

手間を考えると当たり前のことなのかもしれませんが。

 

 

 

分解されていないであろうエンジンを下ろしました。

 

 

その他も全てバラバラにしていきます。

 

 

その2】に続きます。