XS2 (XS650E) レストア記 3
【ハンドル周りの配線】
ライトケースの配線やスイッチ類を綺麗にします
これらの部品は入手が難しく大切に扱いたいところです
スイッチは少しでも長く使えるように分解、OHします
スイッチボディはブラストし塗装を剥離します
接点を磨いたり劣化した配線を入れ替えます
旧車によく使われる灰色のチューブを使用し見た目もきれいにします
ボディはパウダーコート
半艶で自然な感じに仕上げます
完成
メーター球の配線など細かいところも直していきます
【ステム、フロントフォークOH】
エンジンやキャブレターの調子も大切ですが長く乗る上でサスペンションも大切です
操作に違和感があると乗っていても楽しくありません
というわけでしっかり整備します
XSのフォークは整備性が悪く、フォークのトップキャップを外さないと抜けません
キャップを外した瞬間凄い匂いです
オイルを抜き、シールを外す為にプレスで加圧します
しかし取れない・・・なかなか頑固でした
嬉しいのはOHするのは初めてなんでしょう・・・こじった痕がありませんでした
固着の原因はこれでしょうか
シールの外周が金属むき出しで錆びています
人力では絶対外せないほどの固着でしたから・・・
下部のボルトも必殺技で外します
どんなに固着していても確実に外せます
目視で状態をチェック
曲がりがないかチェックします
錆びていますが全く曲がっていませんでした
インナーからは見た事がない部品が出てきます
メッキのカバーはもう手に入りません
ゴムのダストカバーは出ますが1つ4000円です
アウターはちょっとバフです
旧車でピカピカすぎるのは好みではないので適度に仕上げます
年寄りは年寄りらしくです
中も綺麗にします
ステムとトップブリッジ
剥離後パウダーコートです
レースはまだ使えますので今回は純正のままボールで組み立てます
ボールは少し錆びていたのでSRの中古純正を使用します(同じです)
完成
時間はかかりましたがいいものができました
【リア周り】
リアはホイールとスイングアームを同時に整備します
タイヤ・・・またコンチネンタル
使いたいけどやっぱり勇気がありません
ドライブチェーンはツバキです
これは使えそうなので掃除して再利用したいと思います
まずハブを取り出します
ベアリングも全て外します
ハブは光沢ブラストで仕上げます
新品のベアリングを圧入します
新品のスポークで組んでいきます
ドラムカバーは
ちょいバフで仕上げます
完成しました
・・・といかにも簡単そうですが時間は結構かかっています
次はスイングアームです
錆で表面が荒れている場合はパウダー2度焼きです
スタンドの朽ちっぷりが気になるので一緒にパウダーします
エンジンハンガーもついでです
これも極厚で仕上げます
ボコボコでしたがかなり滑らかになりました
錆びたシャフトは削ってバフをかけますがそのままでは鉄なのですぐに錆びます
これはクリヤのガンコートでコーティングします
新品が出たらいいのですが無い物だらけです
XSは面白い場所にチェーンスライダーがあります
もちろん部品はありませんのでこれからも簡単に交換できるように加工して取り付けます
スプロケットは新品です